京都、たまゆら肝のぞき

2018年3月5日 更新

其の四 東寺の弘法さん

「東寺縁日 弘法さん」縁日とは元来、神仏がこの世との縁を持つこと。この日に参詣すると大きな功徳(くどく)があるとされている。ここ東寺では祖師、空海の入寂の 3月21日を期して、毎月21日には御影堂(みえいどう)で御影供( […]

「東寺縁日 弘法さん」

大宮通り沿い「東寺東門」前

縁日とは元来、神仏がこの世との縁を持つこと。この日に参詣すると大きな功徳(くどく)があるとされている。ここ東寺では祖師、空海の入寂の 3月21日を期して、毎月21日には御影堂(みえいどう)で御影供(みえく)が行われ、参詣客が集まるようになる。当初は年1回だったものが、延応(えんおう)時代(1239年)以降に毎月この日に行われるようになった。人々が盛んに参詣に訪れるようになると、「一服一銭」(いっぷくいっせん)と言われる簡素な屋台で茶を売る茶店が現れはじめ、江戸時代になると植木屋や薬屋なども立ち並び、今の「弘法さん」の体をなした。現在、弘法さんに軒を連ねる露天商の数は約1200~1300店ほど、たこ焼きやどて焼きをはじめ、骨董商や古着、がらくたなどが売られ、蚤の市と化す。毎月20万人ほどの人々が訪れる。 開催時間5:00~16:00

「宮内庁御用無」(くないちょうごようなし)

宮内庁御用無

本来は「宮内庁御用達」(くないちょうごようたし)と記し、宮内庁に納入できる歴史を持つ業者や老舗が掲げた信用看板のひとつだが、韻を踏んで洒落たお遊びキャッチコピーである。

「堺刃物の口上売り」(さかいはもののこうじょううり)

堺刃物の口上売り

堺刃物「直次郎」の親父の啖呵売(たんかばい)だ。啖呵売とは、ふつうの品物を巧みな話術で客を楽しませ売る手法。その口上の軽妙さはまさにラップの実演販売、包丁売りの生きる伝説とまでも言われている。「よー切れるがな、家や屋敷を買う値段とちゃうがな。あー?あんまり安いから言うて、 盗んできた包丁売ってないから。盗みは去年の暮れから止めたがな」といった具合。

「真言総本山 東寺 教王護国寺」
(しんごんそうほんざん とうじ きょうおうごこくじ)

真言総本山 東寺 教王護国寺

世界遺産、「東寺」は密教が息づく根本道場。平安遷都まもなく、京都の鎮護を目的とする官寺として建立された。その後、弘仁(こうにん)14年(823年)に空海(弘法大師)が嵯峨天皇から東寺を託されたことから、真言密教の根本道場として発展、真言宗全体の総本山、日本初の密教寺院が誕生する。

「金堂」(こんどう)

金堂と金堂前の線香

延歴15年(796年)に当時が建立され、最初に工事が始められた金堂は、国立の寺院にふさわしき荘厳な姿が求められた。その姿は今も都の正面で威風堂々とした姿を見せる。弘法さん市になると、この金堂前にはご利益にあずかろうと、たくさんの参詣客が訪れる。御影堂(みえいどう)をはじめ、この金堂前やで焚かれたお線香の煙を、体の悪いところにあてるとその場所が治るといわれている。本尊には薬師如来像を祀り、その右には日光菩薩、左には月光(がっこう)菩薩が配される。

五重塔(ごじゅうのとう)

五重塔(ごじゅうのとう)

木造塔では世界一の高さ55mの高さを誇り、京都のシンボルでもある国宝・五重塔。826年に空海が工事に着工し、883年に完成。火災や落雷で幾度となく焼失もしたが、現在の塔は徳川家光によって再建された五代目。内部には金剛界四仏像(こんごうかいしぶつ)と八大菩薩像を安置する。心柱を中心とした耐震構造の特長を持つ。

真言総本山 東寺 教王護国寺 (しんごんしゅう とうじ きょうおうごこくじ)

住所
京都市南区九条町1番地
アクセス
JR、地下鉄京都駅から徒歩約15分、近鉄東寺駅から徒歩約10分
TEL
075-691-3325
拝観時間
8:00~17:00(午後16:30受付終了3月24日~31日8:30より拝観可)
拝観料
http://www.toji.or.jp/admission.shtml/
URL
http://www.toji.or.jp/

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